45歳で雇われ脱却しました

2024年、45歳で雇われの身より足を洗いました

セルフ引越しにかかった費用

 

先日勤め先の最終出勤を終え、会社勤めの為に住んでいたアパートから100㎞ほど離れた実家へ引っ越しを行いました。今回は「約100キロ離れたところへ自分ひとりで引っ越し作業を行ったらどうなるか」というテーマで備忘録として残しておきたいと思います。

 

私は一般的な方から見ると所有物は少ない方(だと思います)ので、以前より計画していた通りですがわざわざ引っ越し業者を頼むほどでも無いと考え、トヨタレンタカーでトラックを借りすべて一人で作業を行いました。なお、私の居住はアパート1階で、玄関ドアを開けたすぐ目の前が自分の車を置くことが出来るスペース、といった状況です。

 

荷物の大雑把な内訳ですが

・シングルベッド(木製フレーム+約20㎝厚マットレス ヘッドボード無し)

・150Lクラス冷蔵庫(2014年製 三菱電機MR-P15T)

・5.0㎏全自動洗濯機(2002年製 三洋電機 型番忘れた)

電動アシスト自転車 20インチ(ブリヂストン リアルストリームミニ)

・机(幅90×奥60×高75㎝)

・ワークチェア(オカムラ製作所 ESCUDO)

・カラーボックス(A4 3段タイプ)

・デスクトップPC用モニター(LG 29インチ)

・プラ製衣装ケース 1組

段ボール箱 3箱

 

これ以外に若干荷物はあったのですが(電子レンジ・布団・衣類など)、アパートの最終退去日に自家用車(ミライース)に乗せて持ってきたため上記には含めておりません。

 

さて、これらを乗せるためにどの程度の大きさの車を借りるか?で迷いました。具体的には「タウンエース トラック」か「ハイエース バン」の二択で相当悩みました。この2車種、積載量はほとんど互角(約1トン程度)だと思いますが、それぞれにメリットデメリットがあります。

 

タウンエーストラックの場合

 ○ 料金が安い

 ○ 万が一荷台に小キズとかつけても無問題(と思われる)

 ○ 天井が無いため積込作業が容易

 × 荷台がむき出しの為、悪天候の場合の作業性が最悪

 × 悪天候の場合運搬中に荷物が汚れる可能性あり

 × 荷台シートをしっかり架けないと荷物落下などの可能性あり

 × 幌・ロープレンタル依頼したら「取扱なし」との事(自分で用意する必要あり)

 

ハイエースバンの場合

 ○ 悪天候でも作業性に問題ない

 ○ 運搬時に荷物落下・汚れなどの心配をする必要がない

 × 料金が高い

 × 荷物が全部乗るかどうか微妙(特に冷蔵庫)

 × 荷室にキズ等付けてしまったら費用請求される可能性

 × 燃費悪い

 

複数人での作業前提かつ安全性を考えればハイエース一択なのですが、ド平日の朝から引越しの手伝いを頼める知り合いなどおりませんので、さんざん迷った挙句ブルーシート・ロープは自分で手配、かつ作業日当日の天候が良いことを願いつつ、タウンエーストラックを半日レンタル予約しました。

 

なお、レンタル時のオプションとして

・4WD指定

・事故時の保険

以上を付ける形としました(降雪の可能性があったため)。

 

で、作業日当日です。大寒波襲来により非常に寒い日ではあったのですが天気自体は快晴。前日にわりと強めの降雪があり道路は積雪・圧雪・融雪が場所により変化する状況でした。

 

朝の7時45分に自宅を出、予約していたトヨタレンタリースに到着。車を借りアパートに戻ります。なお、前日にコメリでブルーシート(1.8×1.8mと1.8×2.7mの2枚)ビニールロープ(100m)、ロックタイ等を調達しておきました。

 

そこから正味2時間半ほどかけて先述の荷物を全てトラックの荷台に一人で載せました。事前に積載配置のイメージトレーニングをしていたので概ね問題無く積むことは出来ましたが、一人で積むときに難儀したのは以下の二つです。

 

①冷蔵庫(150Lクラス)・・・何とかなるだろ、と軽く考えていたのですが、手を掛けるところがないのでトラックの荷台に載せるときにメチャクチャしんどかったです。幸い下段の冷凍室が引き出しタイプになっており、一旦それを引っこ抜く形で若干重量を軽くしつつ持つ場所を確保することで何とか載せることが出来ましたが、一歩間違えれば倒れたりして隣に停めてある他人の車にぶつけたりする可能性もありました。

 

②ベッドのマットレス・・・大きさが縦200×横100×厚さ20㎝のぶ厚いタイプなので、一人で運ぼうとするとアパートの玄関から出すときにメチャクチャ作業がしづらかったです。最終的には先に自分の体を玄関側にして、室内から引っ張り出すような感じの力業で何とかトラックの荷台に載せたのですが、当日は積雪の状況でしたので地面に着けて汚さないようにするために自分の持つ最大筋力を絞り出したため、この作業だけで当日の体力の三分の一を消耗したような感じでした。

 

あとは実家に向けて約100㎞を走るだけ…だったのですが、積載時のブルーシートとロープの掛け方が甘く、走行中にブルーシートがバタつくというハプニングが発生、10キロくらい走行した後に道の駅で停車しロープを掛け直す、という事がありました。最終的に下道を2時間半ほどかけて走行し実家に到着、1時間ほどで荷降ろしを行い休憩したのち、2時間半かけて来た道を戻り、ガソリンを給油しトヨタレンタカーへ返しました。正味のレンタル時間は9時間弱といったところでしょうか。

 

で、結論としてこの引越しにかかった費用(税込)を棚卸すると

・レンタカー費用 9,185円

・ガソリン代(総走行距離 210㎞) 2,250円

・荷台用具代(ブルーシート等) 1,632円

累計13,067円(税込)で完了させることが出来ました。なお荷台用具代の中には結局今回念のため購入して使用しなかった「梱包材(プチプチ)」も含まれているので、実質としては12,000円台で済んでると思います。降雪の無い地域かつ保険もいらねーよ!な感じだったら1万円くらいで出来るかもしれません。

 

これを高いと取るか安いと取るかは人によって様々だと思いますが、これは私が有休消化中の時間が有り余る身だから出来た事・かつ「自分一人で引っ越しをしてみた場合どうなるか?」という好奇心から実践した事であって、決して他人におススメしようとは思いません。某引越しサイトで見積したところ35,000円程度の見積だったので、今回の手間ヒマを考えた時に割に合うかどうか?と考えると、正直なところビミョーな感じがしないでもないです。

 

また、一人作業の実施時に「運搬ベルト」的な補助具はあった方が良いと思いました。今回は自身の筋力任せによるかなり無茶な作業を行うシーンが複数回ありましたが、もともとは作業イメージを行った際に購入を検討していました(結局買わずじまいでしたが)。しかしながら、これらの有無により作業性は格段に変わるのではないかと思われます。

 

いずれにしましても、やろうと思えば何とかできるもんだなという事が分かっただけでも収穫でした。20代の頃にもっと近距離(30㎞程度)かつ冷蔵庫が1ドアタイプ、さらにベッドは折り畳みの簡易ベッド、というバージョンでセルフ引越しを行ったことはあったのですが、今回はマトモな家具家電類でしたので良い経験になりました。ただ、今後自分事としてこのような作業を行うことは無いと思いますけどね。