今私が目論んでいる「45歳での雇われ脱却」ですが、もともと志向しだしたキッカケは2016年頃に遡ります。今から5年以上前の事になります。
その頃は超絶梯子外しを食らい仕事への意欲をかなり無くしていた頃で、たまたま見つけた諸先輩方の早期リタイアブログなどを拝見しながらマネーフォワードを使い始め、2016年2月に自身の各種資産の連携を試みたところ2,600万円くらいになっていることが分かり、あれ?俺ももしかしたらいけるんじゃね?などと考え始めたことに端を発します。
なぜ「俺もいけるんじゃね?」と思ったかというと、概ね諸先輩が記している記録から読み取れる資産金額の最低ラインが3,000万円という感じに見えたからです。ただ、安心ラインは5,000~7,000万くらいかな、というのも同時に思ってはおりました。
ところで、私が参考にさせていただいていたリタイアブログのほぼすべてが、推定「7大都市圏及びその周辺住まい」「賃貸」「一人暮らし」という属性の方で、自分の想定である「東北のド田舎」「戸建かつ実家」というステータスの方は見たことがありません。
そのような中から当時の自分が弾き出した大目標が「45歳で流動資産5,000万円」というものでした。
別に何の根拠もないのですが、当時の私は3,000万円でもそれなりの額だし、5,000万円とか大富豪じゃんか!都会の一人暮らしで5000万でリタイアできるならド田舎で家賃がかからない実家なら多分大丈夫だろ!などと思っておりました。
というか、正直なところ45歳で5,000万は薄給の自分には無理ゲーだろう、という感じが強かったのです。だって7年で2,400万の積み増しですよ?田舎の小売マンですよ?手取り全額投資コース?とか思ってました。
しかし42歳の昨年末、思いもかけず目標の3年前倒しでこのラインを突破してしまいました・・・。
このあと、私の心境に少し変化が生まれます。
「やっちまったぜ・・・」
「これから どうする?」
「この むこうに べつのせかいが あるのかな?」
正直、そんな状態ですよ。まさに。
大富豪や超絶優良企業勤めの方からすれば鼻クソのような目標という事は自覚していますが、スペシャル小市民のワタクシとしては達成のためにある程度心血を注いできたようなところがあった訳でして、思いがけず想定より早く到達したが為にロス状態に陥ったと言いますか。
で、思ったんですよ。
「今の生活の延長なら5,000万もいらんだろ」
「まぁこのバックボーン(5000万のこと)がありゃ当面は何とでもなるわな」
この二つの声が私の頭の中に響きつつも、何をトチ狂ったか結局今は「45歳で7,000万」という更に無理ゲー目標を打ち立て、その達成のために勤しんでいると。
今は職場において、相当精神的には気楽に、しかもほぼノー残業を貫きつつやれております(正直今年3月の転勤から3か月間くらいはそれまでと感覚・環境が違い過ぎてかなり戸惑った面はありましたが)。
周囲が残業していようが、私はソッコーで帰ってます。付き合い残業は一切NO!です。だって別に評価なんかどうでもいいからね。頼まれればやりますが。
自分にはオーバースペックな資産を蓄えたことで心的余裕が生まれ、現時点では家に帰ってきてからの時間が非常に有意義であります。ただ、トチ狂っているとはいえ自分で立てたこの目標、仕事は適当にやりつつあと2年弱で何とか達成したいものだと思っております。
しかし、まだ到達していないので推定ですけど仮に達成できたとして
「このむこうの べつのせかい」
これは無いでしょうね。いいんです。わかってるんです。
単なる自己満足ですが、心の安寧を思えば意味が無いわけではないのです。
「いこう!」
「どこへだ?」
「おれさまの せかいへ!」