45歳で雇われ脱却しました

2024年、45歳で雇われの身より足を洗いました

元日営業は法令で規制してくれないか

 

おつかれさまです。

 

本日は、何にも面白くないかもしれませんが私の心の叫びを聞いてやってください。

 

パルコ全店、元日営業取りやめ。

       2019/12/03 日本経済新聞 朝刊

パルコは2日、2020年の元日営業を全18店で取りやめると発表した。初売りやセールは2日から実施する。同社は元日営業の店舗数を減らしており、19年に元日営業したのは「池袋パルコ」(東京・豊島)、「調布パルコ」(東京都調布市)、「静岡パルコ」(静岡市)の3店だった。同社は元日営業の中止について「従業員の働き方などに配慮した」としている。

 

 少々前になりますが、このような記事を目にしました。

 

私が約20年前に学卒後就職したのは小売業の某社で、その最初の会社をパワハラ原因で辞めその後役所の臨時職員や生命保険の営業など紆余曲折を経て、現在はまた小売業の某社に従事していることは以前のエントリーで書きました。

 

 

私の拝見している中ではアーリーリタイア/セミリタを成し遂げたり、実行しようとされている方の中に小売業の方は少ないように感じていますので、その見地から今回は書かせていただこうと思います(いらっしゃいましたら他意はありません。むしろ同志として親睦を深めたいくらいです)。

 

日経記事に出てくる、パルコの上層部は大英断を下されたと思います。私の今の勤め先は残念ながら元日に初売りを行っています。元日に小売業で出社している人は、ほぼ99.9%、嫌々ながら仕方なく出社していますよ。嬉々としているのはその企業の社長とか会長とか役員とか、そういう人達じゃないですかね。現場に出ることはない人ね(嫌々会長・社長詣でとかしている役員もいるかもしれませんが、まぁそんな人はそこそこいい給料貰っているだろう)。

 

「そんなの自分で選んでるんだからお前のせいだろ」と言いたくなる向きももちろんわかります。お客さんの側からすれば、元日営業するかどうかは企業の勝手ですからそこに奉職している以上、その方針に従うのは当然だろうと。いや、確かにその通りなんです。

 

でもね、この元日営業ってせいぜいここ20年弱くらいの歴史なんですよね。もともとはかつて流通業界で革命を起こしたともてはやされた「ダイエー(現在はイオンに吸収された)」がやりはじめて、独り勝ち状態になって、そこから雪崩を打ったように各社当たり前に元日営業を始めると言い出し、2000年頃にはそこそこの大手・中堅といわれるところでは概ね実施されるようになったんです。

 

当時はまだバブルの残滓といいますか 、精神論に頼った成長戦略が描かれていた(と思われる)時代であり、「他がやっているのにウチが後れを取るわけにはいかん!」といった上の圧力には逆らえない空気が蔓延していたと思います。ましてバブル崩壊後の社会情勢でしたから「文句あるならやめちまえ」と言わんばかりに経営側の力が強かった。私が就職したのもそんな頃、2001年の事でした。

 

そして、この悪しき「元日営業」が始まるようになってからは、小売業の社内の雰囲気は大きく変わっていったという話を多く聞きます。

・元日すらも休めず、親戚一同が唯一集まる場がなくなり、ただでさえ少なくなっている友人知人などともさらにさらに疎遠になる

・主婦パートさんなどの間では元日営業に「出られる人」と「出られない(出ない)人」で軋轢が生じる

・近年では「正月手当」もケチって出さない企業が増えており、元日営業に出勤しようがしまいが給料は変わらない(→さらに職場内軋轢が生まれる)

・12月31日まで「年末の売場」だったものを数時間で「初売売場」に変えられるわけもなく、実は何も変わってない(→特別感の欠如に直結)

・働いている人は12/29~1/3まで出ずっぱりのケースも多く、正月など来なければ良いと思っている従業員が増える(→士気の低下に直結)

こんなのはほんの一部であり、そのほかにもこんなもんでは済まないくらいに現場の不満は強く、働いている人間は疲弊し、関係性は崩壊しているんです。

 

これに加えて、初売りにある福袋とか数量限定の超お買い得品とかありますでしょ。別にあれの数量は多くの場合現場で決めているわけじゃないんですけど、売り切れて買えなかった人から最前線の現場従業員が元日早々罵声を浴びせられたりするんですよ。

 

こんな感じになると、もうもはやその現場で勤める人間にとっては、「なんで正月早々こんなことやってんの俺/私…」ってなるんですよ。

 

しかもなんか知らんがお屠蘇気分の酔っ払った状態でいきなり従業員に絡んでくるおっさんがいたりとか、元日早々「せっかくの初売で買った商品が不良品だった!気分が悪い!どうしてくれる!(実際は説明書読めばわかるようなところを勝手に勘違いしていた)」とか電話してくる奴がいたりね…もう〇ねよとか思ってますよ現場の人間は。

 

だいたいね、新年くらい厳かな気分で迎えりゃいいものを、元日の朝の5時から開店前の店の入り口に並ぶとか、お前は他にすることがないのかと。従業員より早く来ているんですよ。もうアホかと。しかもこういう人を誘導整理するために早く来なきゃならなくなる従業員だっているわけですよ。

 

とまあハッキリ言って愚痴のオンパレードなわけですが、それでも結構この元日初売り、お客さんが来るんですよねぇ。

 

お客さん同士の会話に聞き耳を立てていると「暇だから来た」「家にいてもやることないから来た」とか言っている人がわりといるんですよ。

 

なんだかねぇ、せっかくの新年なんだからもう少しゆっくり家で過ごすとか家族同士の団欒の場にするとかすりゃいいのに。

 

こんな感じの事を毎年毎年現場にいる私は思うわけで、昔を賛美するわけじゃありませんが、昭和の頃の正月って、もっと静かで、特別感がありませんでしたか?それとも単に私が歳を取って回顧主義になっているんですかね?三が日なんて、どこも店が開いてないとかザラだったような気がするんですが。

 

いずれにしても店を開けているからお客さんが来るわけで、どこも開いてなけりゃお客さんだって来ませんよ。だいたいネット通販だって元日に買い物はできるでしょうけど送られてくるのは4日以降でしょ?別にそれでいいじゃないですか。

 

食品スーパーなんか元日に開いてたって意味ないだろうし、デパートとかGMSとかショッピングモールだって、別に2日とか3日、ぶっちゃけ4日からだっていいんじゃないの?って思うんです。そうなれば従業員だって万々歳ですよ。今より少しは士気も上がって生産性も上がりますよ?多分ですけど。

 

消防はともかく、警察の人だってそりゃあ仕事だから出勤しているでしょうが、正月早々万引き犯の事情聴取なんかしたくないでしょ?ドサクサに紛れて混雑する店内で正月早々万引きに及ぶバカもいるんですよ…本当に。こんなので呼ばれるほうだって嫌でしょうに。

 

よって、元日営業はコンビニも含めて法令で営業規制してくれませんかね?最初から分かっていれば1日ぐらい店が閉まってたって誰も死にやしませんよ。

 

UAゼンセン幹部族議員の選挙活動とか無駄な労連活動に資金供出協力決定をするぐらいならこの問題にもっとツッコミを入れるべきなんじゃないんですか?あんたらの給料は現場従業員の組合費から出されてるんですよ?

 

厳かで静かな日本の正月を取り戻し、少しは心の平静を感じることのできる日にしてほしいもんです。

 

ここまでお読みいただきました皆様、こんな愚痴だらけの駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。もし「何言ってんだお前ふざけんな」と思う方がいらっしゃったとしても、繰り返しになりますが単なる心の叫びですのでどうかお見捨て下さい

 

それでは、また。