45歳で雇われ脱却しました

2024年、45歳で雇われの身より足を洗いました

20年分以上の生活費を流動資産として持つと…

 

おつかれさまです。

 

このタイトルに対し「いきなり何を言っているんだ」という思いを抱かれる方もおありでしょうが、アーリーリタイア/セミリタイア志向の方の多くは準備段階としてある程度の蓄財・資産を構築すべく、やりたくもない雇われ仕事をされているのではないかと思います。

 

このやりたくもない仕事に対する愚痴を漏らすサラリーマン諸氏に対し、よく「起業しろよ起業!」とか「副業始めればいいじゃん!」とかいう内容の煽り記事や動画などをネット界隈で目にしますが、今まで「会社」という組織に所属してきたサラリーマンにとっては、なかなか踏み出すための第一歩の勇気が持てない方の方が多いでしょう。これは自分のことも含めての話です。

 

むしろ歳を重ねるごとに俗世間の「常識」にとらわれてきて、起業等について「そんな大それたことできるか!」というように変貌していく人の方が多いと思うんです。また、副業に関しても「毎日忙しくて…」といったように行う気力も出ないという感じでしょうか。

 

このように書いている私自身がそれは強く自覚していたことであり、逆説的に言えば、半ば常識に染まっていた証でもあると思います。

 

ところで、私自身は学生の時から(行わざるを得ない状況だったので)ある意味「節約節制」を当たり前に行って過ごしてきたため消費金額がどちらかというと少ないほうだと思います。

 

結局のところ支出に関してはかなり世間一般の人と意識の乖離があるのか、一時はカツカツだった時もありましたが順当に資産は積み上がり、現状の流動資産は(あくまで現在の自分の生活費から算出し、インフレは考慮してません)既に2X年ぶんの金額になっています。目的もなく何も考えずに生活していたらこうなった、という感も無きにしも非ずです。なお私の場合、目標の5,000万は約30年分の生活費に相当します。

 

私の年間支出額はここ数年130-160万/年の間で推移してきたという事は過去のエントリーにも書きましたが、私と同じ年くらいのサラリーマンで独り暮らし・車所持(生活に必須なため)の環境でこれぐらいの支出で生活している人って、一般的にはあんまりいないようなんですよね。

 

 

セミリタ界隈の情報にどっぷりつかっているとこの程度の節制は当たり前で中には年間100万円以下の支出で生活されている方も多くいらっしゃいますけど、一般的見地からするとそれはレアケース中のレアケースであり、そこまでには至っていない私の生活レベルですら一般の方と比べると感覚がもうマヒしていると言われるレベルかもしれません。

 

むしろ手取り給料・賞与の多寡にかかわらず、毎月3万、夏冬賞与時10万といった貯蓄ができないという人の方が世の中多いらしいです(データがあるわけではないですがネット上であふれる情報の雰囲気で)。概ね年間貯蓄50万弱くらいになる金額ですけどね。

 

で、何が言いたいのかというと、20年以上の生活費と同等以上の流動資産を持ってしまうと、もはや会社に対して依存する気がなくなります。別にいつ辞めても何とかなるんじゃないの、みたいな。

 

(じゃあ辞めればいいじゃんという話は置いておいて)こうなってくるとある意味仕事上では以前までの卑屈な態度、上司に媚びへつらうなどという事は一切しなくてもよくなり、最近では仕事上における無茶振りや無理難題などは平気で突っぱねるようになってきました。なぜかというと「別に辞めさせられてもしばらく困らんし」といったノリです。

 

それくらい、カネのために働いているサラリーマンにとって、「20年超以上分の生活費を賄える資産を持つこと」は「多大なる精神安定剤として作用するように思います。

 

私の同僚に話を聞くと、そのほとんどが住宅ローンやマイカーローンなどを抱え、資産の多寡はわかりませんが話を聞く限りでは「資産<負債」となっているパターンが多く、上司からの命令は絶対!的に「ハハーっ!」と命令を聞いて動いている方が多いです(別に非難するつもりはありません、生き方の問題ですから)。この内容を記した記事は以前のエントリーで書きました。

 

 

私もかつてはこのような卑屈な姿勢でいたのですが、最近ではもう定年退職前の人のような心境で仕事に臨んでいるため、そこまで職場でカリカリイライラすることもなくなりました。スラムダンク安西先生のような心持ち(ちょっと違うかも?)ですかね。客商売の小売業ですので全くのゼロではないですけど。

 

こんなことを書いていると逆に、「じゃあ別に辞めなくてもいいんじゃないの?」となりそうなんですが、「自分の時間がやりたくもない事で奪われる」という事には変わりありませんし、勤務地・勤務時間を自分で選べるわけでもないので、引き続き当面のところ目標資産額達成を念頭に置きつつも必ずアーリーリタイアは実行するという意気込みで、今しばらくサラリーマンを続けようと思います。

 

この感覚は到達するまでにある程度の時間(とそれに伴う資産)の積み重ねも必要だと思います。ですからこの感覚が伝わる方とそうでない方がいらっしゃるかと思いますが、アーリーリタイア/セミリタイアを考えておられる方には(金額の多寡はそれぞれ考えるところがおありでしょうが)ご理解いただけるのではないかと思います。

 

同志の皆様、目標達成までお互いに頑張りましょう。

 

アーリー/セミリタイアを既に達成されている先輩の皆様。皆様の過去に記された軌跡、並びに今後も皆様の発信される情報はありがたく参考にさせていただきます。

 

それでは、また。