45歳で雇われ脱却しました

2024年、45歳で雇われの身より足を洗いました

クリスマス私感

 

おつかれさまです。

 

今日は柄にもなく、クリスマスについて最近思うところを書きたいと思います。

 

私のような弧男がクリスマスについて語るのもおこがましいですがあえて言わせていただきますと、近年の若者環境はすばらしくうらやましいと思います。

 

なぜか。

 

最近は「クリぼっち」とか「おひとりさまクリスマス」とか、「クリスマスは特に普段と変わらず過ごす」といった風潮がかなり容認と言いますか、普通になってきた感があります。

 

バブルの頃~00年代くらいまでは、クリスマスというとなんだか「特別な日」の演出をこぞってテレビ・ラジオ・雑誌などで行い、商業施設などでもやたらと華美な飾りつけを行うため、嫌でも視界に入ってきてやれ「恋人と過ごすのが当然」「家族で過ごす特別な日」的な事を流しまくっていたので、煩わしい事この上ないと感じていました。「一人でいる奴は寂しい奴だ!」的な煽りもね。

 

というのも、私はこの「クリスマス」というイベントに小学生の頃から特別思い入れがありませんでした。これはおそらく私自身の幼少の頃まで遡るのですが、確か小学校1年生の時だったと思います。12月25日の朝、朝起きたら自分の寝ていた布団の枕元に「野球盤」的な玩具が置いてありました(当時世の中ではプロ野球テレビ中継が今よりも多く、小学生だった私もいわゆる「プロ野球チームの帽子」を被って外に遊びに行ったりしておりました)。

 

おそらくは両親が私の喜ぶ姿が見たくて置いたのでしょう。しかしこの時私の反応は、なぜか今でもはっきりと覚えているのですが「なんでおもちゃがここにあるのか?」という単なる疑問だけで、しかもその玩具に特別興味もなかったため何の感情も湧きあがらなかったんですよね。二瞥くらいしましたけど手に取るわけでもなく、普通に顔を洗いに洗面所に向かいました。しかも、その野球盤でほとんど遊ぶこともなく放置してしまっていました。

 

それ以来、両親は私に対してクリスマス・誕生日といったときにプレゼントをするといった行為をやめたのです。なので、小学校高学年くらいの時に冬休み中友人の家に遊びに行ったりしたとき、「クリスマスプレゼントに何をもらったか」という話題が出るのですが、私は何も貰っていないので友人にそれを伝えるとかなり驚かれた記憶があります。私の実家ではクリスマスの時に唯一それらしいことをすると言えば、12月24日の夜にケーキではなくエスキモー(現:森永乳業)の「ビエネッタ」を食べることくらいでしたね(私は姉がいますが、当時姉も私も生クリームが苦手でケーキが食えなかった)。

 

しいて言うのであれば、小学校2年生の時、ファミコンの「スーパーマリオ」が流行り出し週刊文春/新潮などでも取り上げられたらしく、それを見た父がたまたまパチンコで大勝ちした12月上旬のある日、「これ面白いらしいから買ってやるよ。クリスマスプレゼントのかわりな」といって買ってくれた記憶はあります。当然その後しばらくはスーパーマリオにドはまりしたことは言うまでもありません。ただ、その年のクリスマスにこれとは別にプレゼントをもらったという事も当然ながらありません。

 

こんなヒネた小学生だった私ですから、三つ子の魂百までといいますか、いまだに「プレゼントをもらう」とか「プレゼントをあげる」といった行為が苦手です。なぜなら「欲しいものは自分でお金(小遣い)を貯めて買う」というのが当たり前な私にとって、「クリスマスだから」とか「誕生日だから」とかいう理由による無償でのモノのやり取りは違和感以外の何物でも無く感じているのですから。今でも、相手が何が欲しいのかもわからないのに、相手に聞きもせずに「喜びそうなものを選んで、それをあげる/もらう」というのが非合理じゃないかなどと考えています。小さい頃も、望みもしないものをもらうたびにモノでもらうくらいならお年玉とかの「現金でくれ!」と思ってました(今考えるとこんな小学生は嫌ですね)。

 

ただ、そんな私でもさすがに大学生以降になると、田舎にいたときとは違って周りの環境があまりにも商業主義に毒されたような人が多く、表面上は合わせなければならない同調圧力のようなものを感じるようにはなりました。ただ、大学生の時から今に至るまで、その時々でお付き合いしていた方もいましたけれど、学生の時は「ローソンのバイト」、就職してからは「仕事」という理由(口実)で逃げられるので、クリスマスの日にイベントらしいイベントをしたことはありません。従業員販売という名目で無理やり買わされたケーキと売れ残りのチキンを半額で買って食べるくらいかな?もちろん、クリぼっちの時の方が多かったですが。

 

そういった意味で、最近はこんな風潮もだいぶ薄れてきて、「クリスマス?私は無宗教ですよ。別に関係ありませんし」とか言っても何の問題もない世の中になってきたのは非常に喜ばしい事であったりはします。いやー、我ながら時代を先取りしすぎていたんだなー、などと自画自賛してしまいます。

 

まあ、楽しみたい人は楽しめばいいし、普段と変わらない日を過ごしたいと思っている人はそれでいいじゃん、という事で。

 

あ、でもマライアの「あの歌」は結構好きですよ。


Mariah Carey - All I Want For Christmas Is You (Official Music Video)

 

それでは、また。