45歳で雇われ脱却しました

2024年、45歳で雇われの身より足を洗いました

私はおそらく満足度の閾値が低い

 

おつかれさまです。

 

表題の件はどういうことかと考えられる方もいらっしゃるかと思いますが、私は一般的に「高級なもの」とか「値段が高いもの」といわれるモノを手にしたり、サービスを受けたりしたとしても必ずしも自身の満足度がその価格・値段に比例していない、という事がよくあります

 

(もし言葉の専門家の方がいらっしゃって閾値」の使い方が間違ってるだろ!という事がありましたら私は単なる40代の小市民おじさんですので笑って許してください

 

で、これはどういうことか?と言いますと、以下に一つ例を挙げたいと思います。

 

例えば、私は旅行(特に国内)が好きで唯一の宅外趣味であるサウナと同様、少しまとまった休みが取れるときにはよく各地へフラっと出かけます。

 

旅行に出かけるときは、昔は車中泊などをよくやっていたのですが、最近は飛行機・電車・バスなど公共交通機関を使用して、各地のホテルなどに泊まります。

 

宿泊先を選ぶときはよく「エクスペディア」や「楽天トラベル」などを使用してホテルや旅館などを決め、宿泊します。

 

最近は好んで「底値」「3,000円以下」のホテル・旅館などに泊まったりすることが多いのですが、30代の半ばころ、一時的に「一休ドットコム」などを使用して(私にしては)少しお値段高めのシティホテルや高級旅館などに泊まる、という事をやってみたことがありました。

 

例えば、私も株主のANAで運営している「ANAクラウンプラザ(旧:全日空ホテル)」や、JALの「ホテル日航」、ホテルオークラなどといったシティホテルがありますが、そのようなところに泊まり歩く、という事を一時やっていたことがあります。だいたい1泊15,000円くらいの予算で。

 

で、その時に思った事なんですが「快適なんだけど、何かが違う・・・」といった事でした。いや、快適なんですよ。ベッドはデカいし、部屋は充分な広さだし、ホテルマンは親切だし、レストランもおいしいし、サービスが行き届いている、という感じで、私のレベルでは文句のつけようがないくらいに。

 

でもね、私はおそらく節約グセみたいなのが染みついているからなんでしょう、こういった「あまりにも快適」な状況に慣れていないんですよね。

 

少し長い休みの時にこういったシティホテルなどに4連続で泊まったり(ホテル自体は毎日違うところに宿泊)してみたのですが、どうしても違和感が拭えなかったんですよ。コンビニに行ってお菓子を買って袋ぶら下げて戻ってくるのも憚られるような雰囲気というか(たぶん誰も気にしてないけど)、何だかチェックインの時にすら少しはピシッとした格好してなきゃいけないんじゃないかと思うようなエントランスとか(これも誰も気にしてないでしょうけど)。

 

ホテル業界にお勤めの方からすれば、「そんなことは誰も気にしてないですし、好きに過ごされていいんですよ」と言いたくなるような話なんでしょうが、田舎者の私にはどうしても空気が合わないと言いますか、そんな感じだったんですよね。良いという事はわかるんだけど私にはあってないという感じ。

 

で、これらのホテルに泊まったりした次の長期休みの時に、例えば大阪・難波のカプセルホテル「アムザ(1泊3,000円程度)」とかに泊まった時に思ったのは「もうここ最高じゃん!」って感じだったんですよね。自分の大好きなサウナはあるしマンガは読めるしカプセルは秘密基地みたいで落ち着くし、何より自分と似たような感じのおっさんとか若いあんちゃんしかいないし。もうとにかく「気楽」という表現がぴったり来たんですよ。

別にカプセルホテル泊まっている人みんながみんな自分と同じような感覚で泊まっているとは思いませんけれども、私自身はこういったいわゆるお値段安めのサービスで充分に満足できる体質なんですよ。

 

言うなれば、ホテル・旅館に関して言えば風呂・シャワーがあって(できればサウナがあって)、横になれるだけのパーソナルスペースが確保できて、きれいな布団が敷いてあれば、私の場合別にどこでも満足してしまうという。

 

ですから、これはあくまでもホテルを例として出しましたけれども、前にも書いた「物持ちの良さ」の話とかでも、物によっては中古品で充分とか、パソコンやスマホも「ネットを快適に見れること」が最重要で、CPUスペックとか付加機能などは割とどうでもいいというか。

 

 

そういうことを考えていくと、表題のままですが私はおそらく「満足度の閾値が低い」ため、過剰なサービスやムダに快適なところにいると落ち着かない、ある意味ではおカネのかからない人になってしまっているのかなぁ、などと自分で考えてしまいます。

 

これには副作用というか欠点もあって、「じゃあそんなにお金を貯めて何に使うのか」というと、別に欲しいものがあるわけでもない、普段の生活でも充分快適と思っている、まぁ新しい面白いサービスが出たらそれには使うかもね、くらいの事しか言えず、いわば「カネを使えない症候群」じゃないのかと思ったりもしています。いや、多分そうです。

 

まあでも、小市民的アーリーリタイアを目論む者の特性としては好都合だとも思っておりますので、このような性格に育ててくれた両親と周囲の環境に感謝しつつ、とりあえず目標の流動資産5,000万円に向けて当面の間は節約道をひた走りたいと思います。

 

サービスに関しては、自分の考えられる中での「上」と「下」のサービスを体験したうえで、自分によりマッチするところに落とし込んでいく、というのが一番いいのかもしれませんね。「身の丈」発言で炎上した政治家もいらっしゃいましたけど、私は結構大事な事だと思います。無理をして自分や周りを追い詰めるよりもよっぽどね。

 

それでは、また。