45歳で雇われ脱却しました

2024年、45歳で雇われの身より足を洗いました

バス通勤→徒歩通勤にしたら鬱々感が減少した話(通勤距離片道約4キロ)

 

3月末に転勤で今住んでいる場所に来たとき、今までの小売現場(店)仕事からデスクワークへの転換というのも相まってメンタル病む一歩手前、という状況に一時陥りました。

 

東北ですので基本、自家用車必須社会です。私も就職してからはほぼ東北地内を転々としていますが、例外なくすべての場所で「自家用車通勤」をしていました。

 

「自家用車通勤」は渋滞などに巻き込まれる可能性もありますが、私が今まで暮らしたところはほとんどがその心配もないような場所ばかりでしたので、基本的には通勤時間で予期せぬ遅刻危機などに遭遇することはほぼ無く、その点のストレスは特に感じていませんでした。

 

しかしながら現在は、居住アパートから勤務地まで片道約4キロ。しかもオフィス街にあるため自家用車通勤禁止の状況です。また私のアパート及び勤務地がいずれも駅からやや離れているため電車という選択肢は取れず、バス・自転車・徒歩の中から選択せざるを得ない状況となっておりました。

 

さらに、会社の駐輪場はほぼスペースがなく自転車通勤は申請早い者勝ちのようなルールで、新参者の私は実質選択肢が「バスか徒歩のどちらか」という状況でした。

 

今まで徒歩通勤をしたことがない私は、体力的にも気力的にも4キロを徒歩で通う自信がなく、必然的に「バス」の選択肢を最初取りました。

 

この結果なのですが・・・このバスがまたなかなかの曲者。私のアパートからは歩いて30秒くらいで最寄りバス停があり、運行時刻表を見ると乗車15分くらいで勤務先近くに着くような感じ、概ね1時間に2~3本と「まぁ大丈夫だろう」と思えるような条件だったので転勤して1か月半はバス通勤をしていたのですが、全く運行表の時間通りに到着しない。

 

東北ですが県庁所在地ではありますので、特に朝は渋滞が激しく10分遅れは当たり前、ひどい時は20分遅れで到着するような運行がデフォでした。こんな感じで私は転勤から1か月半で3回の遅刻をしてしまうことに。今まで基本的に遅刻をしたことのない私ですが、この通勤状況と慣れないデスクワークの相乗効果で精神的に参りそうになりました。また、とにかく「バスを待っているのが苦痛」でそれもマイナス方向への気持ちの傾斜に拍車をかけておりました。

 

あるとき思い切って、「歩いてみたらどうなるか」を身をもって実行してみたところ、約4キロの通勤路を私の場合約40分で歩けることが判明しました。これは、バスを使っていた時の所要時間と比して、待ち時間も含めると下手すると徒歩の方が早い可能性があるという状況でした。しかも渋滞など全く関係ないので、「自分の意思及び行動で全成果が左右される」という状況です。早出する時は少し早くすればいいし、少し遅い出勤の時は後ろにずらせばいい(私は現在、日によって若干出社時間が前後してます)。

 

もともと店舗で立ち仕事を経験してはいたので、歩くこと自体はそんなに抵抗は無いのですが、「朝から4キロも歩いたら疲れて仕事にならんのではないか?」などと思っていたのですが、試してみたところ全くの杞憂でした。

 

むしろバス通勤の時は1日の歩数が4,000歩を下回るような感じで、実際の体重こそ増えてはいないものの何か体もアタマも重く感じていたのですが、徒歩通勤をしている現在は平均1日13,000歩程度で、夜はかえってぐっすり眠れるようになり、鬱々としていた気分も徐々に解消されるようになってきました。

 

今では通勤時にradikoで「ラジオ日経」のタイムフリーを聞きながら相場情報収集&運動を兼ねるという、わりと有意義な時間になっているように感じます。

 

四十路も超えるとなかなか経験したことのないこと、またそれが自分にとって特に縁遠いと感じるようなことに対し一歩を踏み出すのは勇気がいるといいますか、二の足を踏みがちですが、やはりある程度自分の直感を信じて行動することも重要だと感じました。これは蓄財後に、自分の時間を取り戻すための「雇われ仕事からの脱却」についても同じことが言えるのかもしれません。