45歳で雇われ脱却しました

2024年、45歳で雇われの身より足を洗いました

40代、小売業の孤男の1日とは

 

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

 

最近自分のブログを振り返って読みなおしたりしていたのですが、わりと「小売業の現状」カテゴリに属する記事に多くのアクセスをいただいている事に気づきました。

 

自ら言うのもなんですがかつては「底辺職」(今でもか)と言われた小売業に従事している人間でアーリーリタイアを志向する人間など少数なのでしょうか。私が良く拝見させていただいている各ブログ管理人様は、私なんぞと違っていわゆる「ホワイトカラー職」「土日休み」「わりかし高給取り」といったスペックの方(だった方)も多いように感じています。もちろん各人様の詳細を知る由もないため、あくまでも想像の中での話なのですが。

 

小売業はわりかし裾野が広いと言いますか、就業人口は結構な数に上るんじゃなかったかと思います。はっきり言えば「学歴不要」「専門知識不要」で「採用の間口も広い」業種ですから、ぶっちゃけ「誰でも入れる」業界なわけです(ふと検索したら、卸を入れれば産別就業者数ではトップのようですね)。

 

私は今まで4社を経験していますが、そのうち小売業で2社を経験してきました。どちらも株式公開企業(の関連企業)ではあります。1社目は新卒で、今いるところは29歳からすでに十数年勤めています。

 

四十路を過ぎた今でも現場(この場合でいうところは「店」ですが)が職場です。そこそこ規模のある小売業、全てではないですが俗にいうチェーンストア業界では、いわゆる「本社」と「店」に大きく二分類されることが多いです。製造業でも似たようなものかな?一時期勤めていた保険業界でも「本社(各地方支社)」と「各営業所」のような構図でしたので、全国規模の会社であれば業界は何であれ階層組織の面からは似たようなものではないかと思います。

 

で、小売業の場合この「本社」と「店」のうち、「本社」はホワイトカラー色が強く、「土日休み」「定時開始定時上がり」「専門的職種多い」「社内では上にみられる(ことが多い)」という感じ、「店」は「平日休み」「時間不規則」「専門分野無しで何でもやらなきゃいけない」「本社の人間から見下される」という感じです。ちょっと店を卑下的に書きすぎかもしれませんが、肌感覚としてはそんなに外れてないんじゃないかな。

 

なかなか自分の属する業界以外の事ってわからないことが多いじゃないですか。もしかしたら私が書くことによって誰かの、そして何かの役に立つかもしれませんので、現状の私のよくある1日の流れについて書き残しておこうと思います。なお、私の業務のメインはいわゆる「裏方」的なもの、かつ、夜の時間帯の責任者という側面もあり、一般の店員業務とはやや異なります。

 

AM 08:00 起床

ベッドの中で寝ぼけまなこでスマホをいじりながらニュースをさらっと流し読む。うだうだ布団にくるまりながらマネーフォワードで資産額や支出の管理をする。たまにスケベ指値の取引を入力したりする。

 

AM 08:30 

ベッドから出てPCの電源を入れ、NHKラジオニュース、地域の動画ニュース、地元FMラジオを聴きながら朝ごはん(白米・納豆・味噌汁・緑茶)。

 

AM 09:00~11:00

ぼんやりタイム。株式市場を眺めたり、日経テレコンを流し読みしたり、他の方のブログを眺めたり、食器を洗ったり、部屋掃除をしたりする。

 

AM 11:00~12:00

出勤前準備。ラジオを聴きながらワイシャツにアイロンをかけたり、シャワーを浴びたり、昼前のニュースを確認したり、会社で食う弁当を用意したりする。

 

PM 00:30

出社のため家を出る。職場までは約15分。

 

PM 01:00

 出社。事務所でPCの電源を入れメールチェック。1日に何十、時には百を超えるメール数に辟易。95%はどうでもいいメールだが残り5%は当日・近日中に処理しなければならない内容が含まれていたりして気が抜けない。

 

PM 01:30

さらっとメールチェックをした後、売場を一周する。お客さんにはあいさつ、従業員には午前中に何か問題はなかったか、故障したりしている設備・道具はないか、トラブルはなかったかなどを声をかけながら店内を目視巡回。

 

PM 02:00

各売場の責任者クラスを集めて昼礼。期限付きの業務や注意事項、伝達事項を共有する。会社の理念や挨拶訓練の用語などを唱和する。

 

PM 02:30~05:00

ルーチンワークの事務仕事や、新規に発生した設備トラブルなどの報告書を作ったり、業者に修繕手配の折衝をしたりする。本社に見積金額などを報告すると「もっと安くなんだろ相見積とるくらいしろや」などと文句を言われプチ殺意を覚えたりする。業務に煮詰まった時には気晴らしに店の外周を「見回り」という名目で散歩をするときもある。夕方まで勤務の女性事務従業員と他愛もない話をするのが唯一の楽しい時間。

 

PM 05:00

夕方の時間だが「昼休憩」。従業員休憩室にて持参した手製の弁当(白ご飯+冷食のからあげ等)を備え付けの電子レンジで温める。買って食ってもいいのだが毎日の昼食代も積もればなので、よほどのことがない限りは弁当持参している。これまた持参した茶を飲みながらゆっくり食べる。食い終わった後は仮眠スペースで横になり20分ほど昼寝をする。ごく稀に発生する、朝に行ったスケベ指値がぶっ刺さった時はこの限りではない。

 

PM 06:00

夕方の混雑タイムとなる。場合によってはレジの応援に入ったりすることもあるが、基本的には売場を巡回しつつ、買い物カゴの片づけやとっちらかったカートの整理などを行い、高額商品や万引きされやすい売場に挙動不審者がいないかを見て回る。

 

PM 07:00~09:00

何もなければ事務所でパソコンに向かい、資料を作るふりをしながらスマホでニュースを見たりして時間を潰す。時にとんでもない苦情の電話が入る時があり、そういう時はその処理に大半の時間と気力を要する。

 

PM 09:00~10:00

閉店作業。売上金の精算を指示したり、店内を巡回してお客さんが残っていたりしていないかをチェックする。また、従業員がレジ金を不正に着服していないかどうか確認する意味も含め、帳票類にはすべて目を通し、問題なければ店内全てのレジ台数分の帳票(1台につき1枚)に押印をする。何十枚にもなるので結構時間がかかる上に面倒くさい。

 

PM 10:00~10:30

概ね閉店後作業はこの時間に終える。すべての従業員が帰宅し、店内には誰もいないことを確認し、店内外の警備会社セキュリティをかけ家路につく。

 

PM 11:00

自宅に到着。遅い時間の晩飯。PCを立ち上げ、動画ニュースやyoutubeのニュースを見ながら食う。食後はまったりタイム。読書やブログのはしご、たまにSBI証券楽天証券の取引・約定チェックを行う。

 

AM 01:00

就寝。

 

とまあこんな感じです。しかしよく考えると我ながら何の生産性もない仕事ですねぇ・・・。まだ接客メインでやってる時の方が直接的に役に立ってるような心持ちでいたような気がします。ただ、接客応対ってそれはそれでストレスマッハだったりするので、今の方が気楽といえば気楽かもしれない・・・。まぁ、面白くはないですね、全然。最近では、巡回しているときは頭の中で株やリタイアの事ばっかり考えてます(笑)