45歳で雇われ脱却しました

2024年、45歳で雇われの身より足を洗いました

SONYの「MANOMA」、悪質代理店に騙された話

 

おはようございます、こんにちは、こんばんは

 

 

「MANOMA」というSONYのサービスをご存じでしょうか。「スマートホームサービス」とかいう触れ込みで提供しているセキュリティサービス(?)です。

 

 

表題の件は、私自身ではなく70代の私の父親の話なんですけどね、この前実家に帰った時に、あまりにも腹が立ったのでここに書いておきます。誰かの役に立つ、かもしれませんからね。

 

 

 

まず初めに断っておきますが、私自身はこの「MANOMA」というサービス自体に関してはいいとも悪いとも思っておりません。ですが、はっきり言って市部とはいえ東北のド田舎の会社借り上げ賃貸アパートに住んでいるような私や、いわゆる山の中の一軒家に住む私の年老いた父親などには全くの不要なサービスです。必要なのはどちらかというと都市部にお住い、かつ、ご自宅に高額品や貴金属など多く保管されているブルジョアなご自宅にお住まいの方ではないかと思います。

 

私の実家は東北の某県、しかも中山間地と呼ばれる地帯にありまして、そこでは70代の父親が一人で住んでおり、隣の家は200m以上離れています。ただ、田舎ではありますがなぜか携帯は3キャリアともハイスピードの周波数で入りますし、固定回線も光で契約することは可能です。

 

実家の父親はそこそこ毎日ネット回線を使う(といってもニュースや情報・動画を見るくらい)のですが、あまりその内容については理解していないので、いつも私が帰るたびに現状のネット回線の困りごとや使用頻度、不具合がないかをヒアリングし少しでも負担が軽くなるように数年に1回のペースで父親の代わりに契約業務を代行しておりました。

 

私が自分で選んでいるので基本的には速度・料金ともに不快感なく過ごせるレベルで維持出来ていた(と思う)んですけど、私自身も普段この実家に住んでるわけでもなく、1か月に1回程度の頻度で日帰りするくらいでしか行かないので、そこまで頻繁に実家のネット回線を確認するということは最近はしていなかったんですね。

 

しかし先日、実家に帰った際、父親が使用しているPC(これも私自身がカスタムした)を使いネットサーフィンをしようとしたところ、異様に速度が遅いことに気づきました。

 

下り0.3Mbps、上り0.2Mbps程度しか出ておらず、pingも100を超えるような感じ。

 

ん?と思って部屋の中を探したところ、見慣れないSONYの機器を発見したんですね。写真がなくてわかりにくいかもしれませんが、第一印象では四角い形のおしゃれな感じのルーター?って感じでした。

 

 

 それに気づいたとき父が外出中だったので帰ってきてから聞いたところ、電話でSONYの代理店を名乗る男から「インターネットが安くなる」と言われて変えた、とのことを言われました。実はもう一年くらい前に変えていたらしいのですが、最近は私が実家帰っても家の回線でネットに繋ぐことをしていなかったので、私が気づいていなかったんですね。

 

それにしたってネットのスピード異様に遅くね?と父に確認したところ、「まぁ前より300円くらい安くなっているから仕方ないかな、くらいの感じでいた」とか言うんですよ。

 

これの前に使っていたのはフレッツ光ASAHIネットだったので月5,000円弱程度だったのですが、現在はこのMANOMAのサービスに4,800円/月払っているということだったんです。

 

いやでもこれで4,800円/月はおかしいわ、調べてみるから資料見せて、というと父親が出してきたのはこのMANOMAのパンフレットと機器の説明書、薄っぺらい約款のような紙でした。

 

内容を読むと私の解釈では「自宅の遠隔見守り・セキュリティサービス」が主で、ネット回線はいわゆるnuroモバイルの低速回線(ただし使い放題)がそれに乗っている、という感じだったんです。しかも、セット内容にある室内の監視カメラみたいな機器は使いもせずに保管されていました。

 

私は父に「これ騙されてるんじゃないの?この機械(約9万円)を3年間で分割購入して、さらにそれにネット回線の料金が上乗せされてるみたいだよ?」というと、案の定ですが父は

 

ネット使い放題で3年間毎月、今よりもネットが安く使える

 

ということしか言われていない、と言うんですよ。

 

確かに使い放題ではあるようだが…遅いし…高いし…メリットなし…。これだったら即解約し激安のMVNOデータプランのほうが(料金的に)よほどマシと直感。

 

あまりに頭にきたので契約した「代理店(父親の手書きのメモの番号)」に電話を掛けたところ、繋がらない…

 

あーこれは悪質だわ…と思いましたね。

 

すぐさまSONYのMANOMA専用相談ダイヤルに掛けると、「ご契約者様は会員様専用ページにログインし、そこに記載のある専用ダイヤルからお掛けください」のアナウンス…。

 

そこにログインしようとすると「契約時に申告いただいたメールアドレスがIDとして必要」というメッセージ…。

 

父親に「契約時にメールアドレス申告しているみたいだけれどおぼえてる?」と聞くと「全く記憶にない…」との回答。仕方がないのでとりあえず手当たり次第に父親が使っているメールアドレスを入力するもログインできない…。詰んだ…

 

しかし怒りが収まらない私は、MANOMAの相談用チャットサービスでこの事情を説明し「私は今までわりとSONYの製品、サービスを使ってきたがこんな悪質なのは初めてだ。代理店に非があるだろうがこのような対応は絶対に許せない。責任者から電話をよこせ」と伝えたところ、中身を書くとあまりに長くなりそうなので割愛しますが、結果的にはこのチャットだけで一気に解約までもっていくことができました。

 

しかしながら、機器の残債を一括払いしなければならないらしく、来月父親に5万円くらいの請求が行くことになりました。こればっかりは契約後約1年経っているから仕方がないのですが、もったいねぇなぁと思わずにはいられません。

 

父親には「ネット関連に限らずだけど、勧誘電話は一切相手にするな」と話したのは言うまでもありません。しかしながら、最近はネットの使用頻度も減ってきたようであり、今回のMANOMAに付随していたnuroモバイルの低速回線で父親はある意味充分なようでもあったので、来月からは「mineoの500kbpsパケット放題」を使わせようと思っています。これで父親のネット関連の毎月の支出は「4,800円→1,100円くらい」に激減します。

 

このmineo回線に関しては父親が契約しようとするとハードルが高そうなので私が契約し使わせようと思っており、実際先日契約して今私の手元にあるのですが、70歳過ぎの高齢者ならこれでも充分実用になりそうだ…と試してみて思っています。この件に関しては後日また別に書きたいと思います。

 

また、今回実家で不要になるホームゲートウェイの機器は、simフリーの据置ルーターとして使用できそう、しかも3キャリア対応型みたいなので、私が今のアパートに持ってきてソフバンのプリペイドsimを突っ込んで使おうかと思ってます。これも実際使用出来たら別に書きたいと思います。

 

しかし高齢者に対する固定電話での勧誘は害悪でしかないですね…。私個人としては固定電話は解約させたいのですが、父親は電話の使用頻度に関しては携帯より固定電話の方が多くしかも長いようで、さすがにそこまでは踏み込めませんでした。

 

離れて暮らす老親がネット回線の営業勧誘電話に騙されませんよう、皆様もお気を付けくださいませ。