45歳で雇われ脱却しました

2024年、45歳で雇われの身より足を洗いました

スマホ決済で破産とかバカなの?

 

おつかれさまです。

 

スマホ決済、気づけば借金、若者に多重債務リスク、昨年末120万人超、膨らむリボ払い、ローンへ。
2020/01/25 日本経済新聞 朝刊

 

 多重債務者が再び増え始めている。融資額に規制ができた2010年度から減少して2年前には115万人程度になったが、足元は約120万人と増加基調に転じている。背景にあるのが、スマートフォンを使う買い物と簡単な借り入れの増加だ。キャッシュレス決済の普及もあり、個人が気づかないうちに多額の借金を抱えるリスクにさらされている。
 

(中略)


 だが、足元で増え始めた多重債務者は様相が異なる。若い世代が少額の借り入れを繰り返し、気づいたときには借金が膨らんでいる。きっかけはスマホによる買い物だ。
 「いくら借りているのかも分かりません」。多重債務の相談に乗る夜明けの会(埼玉県桶川市)では近年、20代からのこんな相談が増えている。
 こうした人は最初は電子商取引(EC)のポイント目当てでクレジットカードを作り、スマホにひも付けてコンビニエンスストアなどでQRコード決済する。光熱費などあらゆる生活費をカードの「リボ払い」で分割して払い、返済日にお金がないとスマホで借金する。カードも含めた債務が200万円を超えるケースが典型的という。
 日本信用情報機構(JICC)によると、消費者金融やクレジットカード会社などの貸金業者から計3件以上の無担保ローンを借りる人は19年12月末時点で121万人。16~17年度には115万人まで減っていたが、19年は120万人を超える月が目立つ。19年度末までこの水準なら2年連続の増加となる。
 1~2件の借り入れがある人を含めた1人当たり平均ローン残高は約53万円で横ばい傾向。多重債務問題に詳しい新里宏二弁護士は「年収に対する総量規制があるため、既に債務がある人が多額の追加融資を受けることは考えにくい。少額の新規利用が増えているのではないか」と話す。
 スマホを使う新しいサービスは買い物と借り入れのハードルを下げる。一部のネットショッピングにはクレジットカードが不要で後払いとなる「ツケ払い」のサービスもある。一定の審査はあるが、カードを持たない若い人でも買い物をしやすい仕組みだ。
 貸し手となる消費者金融も「最短15秒審査」などをうたうスマホアプリに力を入れる。日本貸金業協会によると新たな借り入れをした人の4割超(複数回答)はネットからの申し込みになった。無人店舗の自動契約機などを上回り、消費者金融の店舗数は19年10月時点で約4100店と前年同期から約400店減った。
 国民生活センターは「少額の決済が積もり、分割払いにも行き詰まってローンを借りるケースが増えている恐れがある」とする。こうした事例は、キャッシュレス決済の普及でさらに広がる可能性が高い。日本弁護士連合会は19年9月、金融法制に関する意見書で「若年層がキャッシュレス決済で商品を購入し、債務を負うリスクが高まっている」と指摘した。

(以下略) 

※2020年1月25日 日経新聞朝刊より引用 太字は管理人強調

 

 

このような記事を目にしました。

 

このような人が国内人口の1%弱もいるんですね。成人人口でいえばもっと比率は上がるんでしょうが、世の中にはこういうおバカな人がいるんだなというのを改めて感じます。私はこの手の人たちの頭の構造が全く理解できないんですが、なぜこのような事態に陥るんでしょうか?

 

これは、考えもなく手持ちのカネ以上の消費・浪費を繰り返し、結果として首が回らなくなっているという事ですよね。リボ払いにしているとか以前に、なぜそんな無計画でいられるのかが全く理解できない。

 

カード会社もカード会社で、通常よりも高い手数料・金利目当てでこんな人たちにリボ払いを推奨するから結局回収できない債権が発生するわけでしょう?

 

世の中うまくカードを使っている人も多いんでしょうけど、こんなバカもいるわけですから、リボ払い可能なカードを発行するためには、それこそハードル高めの「所定の審査」をしてやったほうがいいんじゃないですかねぇ。私はキャッシュレス超推進派ですけれど、このようなマネーリテラシーの無い人にまでバンバン借金を推奨するかのような戦略は違うんじゃないかと思います。

 

だいたい、見た目が普通のカードのクセに全てがリボ払いになるという「リボ専カード」ってあるじゃないですか。あれなんかは本当に悪質だと思うんですけど一般カードよりも審査基準が低くて通りやすいというのもおかしいでしょう。

 

現在の基準でリボ専しか発行できない奴なんてもうその時点で多重債務者予備軍でしょう。むしろここにメスを入れるべきなのではないか。

 

で、そもそも少額決済を「カネもないのに繰り返す」っていう奴も本当にバカだろう。そういう奴の限度額を上げてしまうカード会社はいったい何を見て与信枠を決めているんだろうかと疑問に思わざるをえません。こういう奴の与信枠は2万とか3万円でいいだろうに。

 

例としてあげれば、毎月1万円とか2万円の返済しかしていないのに10万・20万の買い物が出来てしまっているという時点でおかしいと思わないんだろうか?

 

私は教育政策の中で、中学生か高校生の時点でこういった「銀行」「カード」「金融」に関する最低限の知識は教えたほうがいいんじゃないかと思っています。私自身、初めてクレジットカードを作ったのは20歳の学生の時でしたが、基本的には26歳まではほぼいつもニコニコ現金払いオンリーでした。それまではほぼカードの知識は無く、カードは持っていても「年に1回使うかどうか」といった感じでした(当時持っていたのは無料のセゾンとイオンカードでした)。

 

その後、「ナニワ金融道」をきっかけとしてカードや金融の本を貪るように読み漁ってこれらの知識をつけていき、その後はほぼ払えるところはカード一括払いを多用するようになっていったのですが、もちろん学校での勉強では主要5教科などの授業も大事ですけれども、このファイナンス知識は一般生活では「絶対知っていたほうがいい」と思うんですよね。少なくとも私は26歳の時「高校生くらいの時にはこういった知識を知っておきたかった」と思いましたし、そのような授業があったら大学や就職などの進路もだいぶ変わったのではないかと思います。

 

むしろ誰も教えてくれなかったから大人になって知識に差がありすぎる状況も生まれ、結果として引用記事に出てくるようなおバカな人を量産する結果にもなっているんだと思います。「いくら借りているかわからない」なんていう人は、おそらく根本的にリボの仕組みをわかっていない人でしょう。こういう人は金融会社から見ればまさにカモです。

 

スマホの少額決済の画面やアプリの立ち上げ時に、利用者によってはタバコの注意喚起文のように「利用注意!この選択は将来あなたの破産を招く恐れがあります!」とかデカデカと出るようにすることを義務付けるくらいの事をしたほうがいいんじゃないでしょうかねぇ。国の方で「資産税」を掛けようとするくらいに個人の財産状況を特定できるようになるんだったら、電話番号や契約に紐付けして資産が10万円以下しかないような人にこのような表記を出させることは朝メシ前に出来るんじゃないでしょうか(笑)。

 

いずれにしましても私はアーリーリタイアを志向する以上こういったゼニカネの知識については今後も妥協することなく貪欲に吸収し、後から泣くことの無いようにして行きたいと思っております。

 

それでは、また。