45歳で雇われ脱却しました

2024年、45歳で雇われの身より足を洗いました

パワハラ問題が株価にも影響する時代

 

おつかれさまです。

 

 三菱電機、ESG評価逆風、労働問題発覚、米機関が格下げ、業績堅調でも株価さえず。    2020/01/16 日本経済新聞 朝刊

 

 三菱電機が逆風にさらされている。本業は堅調で、省エネ製品への対応などからESG(環境・社会・企業統治)の観点でも高く評価されていた。ところが昨年、労働環境を巡る問題が発覚。投資家が敬遠するとの懸念が高まっている。
 「三菱電機株の組み入れは見直さざるを得ない」。ESGファンドの担当マネジャーは本音を漏らす。運用するファンドでは環境への配慮や社会貢献、人権、企業統治体制などを数値化したESGスコアなどを基に、年に2回銘柄の入れ替えを検討する。今後は訴訟リスクなども考慮しなければならず、三菱電機の組み入れ比率が下がる可能性が高いという。
 調査機関の米MSCIは2019年12月に三菱電機のESGについてのレーティングを7段階中、上から3番目の「A」から1つ下の「トリプルB」に格下げした。5年間に6人の従業員が深刻な労働問題に巻き込まれたことを重視し、レーティングを構成する項目の一つである「労務管理」の評価を大きく下げたのが要因だ。三菱電機の格下げは初めてという。
 きっかけは昨年12月に明らかになった三菱電機の20代男性の自殺を巡る問題だ。三菱電機グループでは過去にも社員の命や心身の健康にかかわる労務問題が発生しており、今月10日には会社側が再発防止策として「職場風土改革プログラム」を公表した。ハラスメント研修の受講対象を全社員に広げるほか、相談窓口の充実などを進める。「経営の最優先課題とし、こうした問題が再び起きないように取り組んでいく」(広報担当者)としている。

(中略) 
 12月以降、株価は上値が重い展開が続く。市場関係者には「ESGファンドなどの売りが今後膨らむ可能性もある」(国内投信)と警戒する向きもある。今後、本業の状況と株価の動向が大きく乖離(かいり)することになれば、ESG投資の影響の大きさを示す事例となるかもしれない。

2020年1月16日 日経朝刊より引用 太字は管理人強調

 

このような記事を目にしました(リンクはこちら)。

 

いやー、ついにこんな時代が来ましたか。かつてパワハラで退職した経験を持つ身には感慨深いものがあります。

 

私は以前のエントリーで、この引用記事に出てくる三菱電機パワハラについて書きました。

 

 上辺の業績だけではなく、その経営の中身、労務管理が株価に影響を及ぼす時代、、、一昔前は考えられなかったことですが、グローバル大企業ともなるとこういった労務管理にも目を背けていてはいられないという事例ですね。

 

少し前には電通の新入社員女性の自殺が大きく取りざたされ、電通の株価も低迷した時期がありました。

 

もう既に、イケイケドンドンとか、上から目線でのモーレツ指導などは通用しない時代に来ているのでしょう。特に規模の大きい会社では、表立ってのパワーハラスメントなどもってのほかという指導がされていくのでしょう。

 

それでも、パワハラによる休職や退職はなくならないんですよね。

 

おそらく猛烈なハラスメントを受けた私も含む今の40代以上の世代の中には、それを乗り越えて現在、企業内でそれなりの位置に就いていたりする方も多いのでしょうが、そういった方々が自分の保身のために散々部下に怒鳴り散らしたり、無茶振りしたり、人格否定したり、、、という事はいまだにそこかしこにある話のような気がしてなりません。

 

特に、グローバル展開などしていない国内の中小といわれる企業においてはそんな傾向が残ってたりするんじゃないでしょうか。非上場・未上場とか同族会社だったら別に株価なんか関係ないですもんね。他者から株価での評価など受けないのですから。

 

そういう意味では、それなりにより良い職場環境を求めてというのであれば、これからはこういったESG関連銘柄企業を目指す、というのもアリなのかもしれませんね。労務管理がいい加減だと企業価値を毀損しかねないという事はそれなりの教育体制も整っている事でしょう。ただ、元から難易度が相当に高い企業が多いような気もしますけど。

 

ただ、こういった企業で上に立つからには今後それなりの智謀と度量の広さが求められることにもなるでしょう。昔だったらガーっと怒鳴って終わりだったのが、丁寧に丁寧に部下の話を聞いて気付きを与えて方向性を修正して、、、といった事を繰り返し繰り返しやらなければいけなくなるのでしょうからね。私には無縁の話ですが、その立場になる人はストレスMAXになりそうですね。

 

まあそれでもなんだかんだ言って三菱電機は業績は堅調なようですし、これからは労務管理にメスを入れていくと公言していますから、私個人としては業績及び投資対象として今後は注視していこうかと思っております。

 

そして私自身は、以前から繰り返し申し上げている通りこのようなパワハラに自身が巻き込まれることも原因になることも遠慮したいので、45歳でのアーリーリタイアに向けて着々と資産を積み重ね、その実行に向けて情報収集を怠らないようにして参りたいと思います。

 

それでは、また。