45歳で雇われ脱却しました

2024年、45歳で雇われの身より足を洗いました

アーリーリタイアに向けて政府統計と自分の支出を比較してみる

 

おつかれさまです。

 

セミリタイアを志向するにあたっては、やはり肝となるのは支出の管理である、ということは以前のエントリーでも度々書いてきました。

 

しかし、いわゆる「2,000万問題」で世の中が随分騒がしくなったように、漠然とした不安に対して、一般的にはいわゆるキャッチーなわかりやすい指標が好まれる傾向にあるようです。

 

よく、老後の生活に対し「ゆとりある生活のためには夫婦で月30万円以上必要」とか、「平均的な生活を送るためには月22万円必要」とか言っているのを目にした方も多いのではないでしょうか。

 

私は一時期、生命保険の営業にも手を染めておりましたのでこの辺に関してもセールストークとして使うように指示があったことを今でも覚えてるんですが、はっきり言ってこんな数値には何の説得力もありませんね。

 

だいたい、なぜ個々人によって多くのばらつきがある「生活費」を「平均値」で考えなければならないのかが意味不明。

 

「平均値」を「一般論」と混同させることによって受け手の判断を誤らせるという古典的な営業手法が未だに漢字生保などでは使われているようですし、しかも意外とそれを真に受けてしまう人が多いらしい。

 

普通に考えれば、「自分の収入見込み及び現在資産」から「支出を管理」するのが当たり前だと思いますが、自分の家庭の生活支出がいくらなのかを家庭内で稼ぎ頭の方が知らない事も多かったり、さらに将来起こりうる家族構成の変化に伴ってどのようにそれが増減するのか、といったところまで考えている人は非常に少ないのではないかと思います。

 

それを「2,000万」という数値だけでとらえるとか、まさに意味不明ですよ。私はこの報道が過熱していた時は「なんでこんなことで騒いでんだ?」という印象しか持ちませんでした。

 

 

、、、とまあそうは言っても、世の中の人が普段の生活においてどの程度の支出で生活しているのか、というのを調べるのは単純に面白いです。それに対して自分の生活費はどの程度なのかを、偏差という形で見られますから。これはかつての日本人が多く抱いていたという「一億総中流」意識から私自身も脱却しきれていない証左なのかもしれません。

 

で、アーリーリタイアを見据えたうえで、世の中の「単身者」のひと月の生活費をまとめたデータってあるんだろうか?と思って探したところ、、、ありました

 

 

ここに各種データが載っておりましていろいろ見てみると、なかなか細々とした消費支出項目について平均値が記載されています。政府統計ですからそれなりの母数もありそうです(ちょっと前にあった統計不正問題ニュースの件は・・・ここでは見なかったことにしておきます)。

 

細かいところまで書くと膨大な量になりそうですから、「無職の単身世帯」というところに限って抜き出すと(男女の別無し)

 

・消費支出・・・・・・147,236円/月

      食費・・・35,564円(外食・酒など含む)

     住居費・・・18,599円(修繕費含む)

    水光熱費・・・12,977円(電気ガス水道燃料)

 家具・家事用品・・・  4,568円(耐久消費財・寝具など含む)

 被服及び履物費・・・  3,768円

   保険医療費・・・  7,877円

  交通・通信費・・・14,651円(交通費・自動車維持費・通信費)

     教育費・・・    0円

   教養娯楽費・・・16,775円

 その他消費支出・・・32,456円(交際費含む)

 非消費支出(税等)・・・12,511円(直接税・社会保険料等含む)

  

2018年の月額平均はこんな感じらしいです。2019年は10月に増税がありましたのでやや状況が異なるでしょうが、これを見て皆さんはどう思われるでしょうか。

 

これはあくまで平均値ですので、個別の状況を勘案しているとは言い難いのですが、細かい科目はともかくとして、月額の消費金額としてはまあ一般的な独り暮らしの人の支出かなぁ、という感を私は抱きました(住居費18,599円/月は引っ掛かりますけど、持ち家の老人世帯も母数に多いのだろう)。

 

単純に月平均に12を掛けると

・147,236円×12か月=1,766,832円 となります。

 

そうなりますと、単身者で1ヶ月の支出が平均10万、年間支出120万くらいに抑えることが出来ていれば、日本の中ではだいぶローコスト生活が出来ている、と言っても差支えがないのではないかなと思います。

 

自分の11月の支出は82,422円でしたので、自分ではまだまだだとは思っていましたけどまぁそこそこのレベルではあるだろうと考えてよさそうです。ただ、あくまでも単月の話ですし平均など関係ないと言ってしまえばそれで終わりなんですけどね。

 

 

もう少し私自身の消費支出傾向については、自身が不満な状況に陥ることなくカットできるところはないか、継続的に見直しをかけていきたいと思います(現状では生活の質という点において、不満な点は特にありませんが)。

 

アーリーリタイアしたらやりたい事として、現在私が勝手に考え勝手に実践している「同じ結果なら安いほうがいい教」の布教に向け着々と準備を重ねていきます。これで宗教法人の立ち上げが出来たら税金対策という意味では最強ですね(できるわけないですが)。

 

それでは、また。